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2008年11月21日 (金)

大英断といわれる決断を期待

 昨夕、病院の統合の件で知事が市長に再度統合協力を市役所にて求めています。私の記憶するかぎり知事自らが市役所に訪ねてきて要請をするなどとは記憶になく、一度は「最終的には市が判断することですから」と断念したと思われる発言をしたことから、統合賛成の立場の私からすれば「これでジエンドか」と思っていたわけですが、やはりあきらめきれない、いやギリギリまで交渉するんだという強い意志を「驚くほどの低姿勢」と裏腹に感じました。

 なぜ、知事がここまでこだわるか…それは直接的には昨年末の総務省がだした「公立病院改革プラン」の策定の義務づけからきているのでしょうが、それ以前に県内の医師不足の深刻さを、県北、県南、特に離島をもつ本県のきびしい現況を知事が早くに体感していたからでしょう。大村の国療一本では支えきれないという判断をされたと思うわけです。

 私も議会の一員という立場では今まで長い時間をかけて結論をだし走りはじめた計画に「横やり」をいれられたという感はもっており、「何をいまさら」という気持ちもなくはありませんが、ここ数年で医療を取り巻く環境が大きく変わったことも事実であり、まだ着工もしていない、それどころか図面さえひいていない今なら、「もう遅い」ではなく「間に合った」と思って、最終的に結果は変わらないという結論になったにしても「できうる限りの十分な検討」をすべきです。

 私自身は「市民(県民)の医療を守る」という立場で考えれば、おのずから答えは「統合」への政策変更しかないと思っています。今まで言われてきている統合できない理由は、計画を変更しないがための後づけの理由ばかりです。そうでないというのなら、専門である医学関係者からでている「医療を守れない」といわれていることに「市の立場でも高度医療を提供できる」と自信をもっていいきれる根拠を明確に示すべきです。最大の課題である医師の確保に関する質疑でさえ「箱(建物)が変われば医師は集まってきます。頑張ります。」だけでは説得力には欠けます。また市民病院を運営するのは自治体であり、自治体を支えるのは市民の税金ということからすれば、財政的に病院を支える本市の財政がどういう状況で、将来どうなるのかという視点からの検討も大事です。毎年、市の一般会計から10億繰り出しているお金が消える、もしくは大幅に減少するという県の提案は「絵に描いた餅」と突き放すのではなく、市の計画でいく収支見込みと十分照らし合わせることも担当部局と財政部局で真剣に検討すべきでしょう。

 そう書きながらも、私は、先に書いたことは行政側も百も承知、検討しているのではないかと実は思っています。一番のネックは現在既に買収している土地のこともありますが、それ以上に大きな理由は、理事者は口にだしませんが「職員の問題」が一番の大きなハードルになっているのではないかと推察しています。今回の県の「日赤を指定管理者」にという提案は、私も勉強不足ですが、今の病院職員を一旦解雇し日赤に雇用してもらうというものです。だとすれば独立行政法人を目指し、一旦解雇し再雇用されるとはわけが違います。それが最大の問題だとすれば、議員という立場でみると、行政のトップとして苦渋の決断だということは十分理解できます。またそこに苦しまない首長は本当の意味でのトップではないと思います。しかし、医療を守るという意味においては、44万の市民、もっといえば70万近くの一次医療圏の住民、そして離島で暮らす人々の将来の医療がかかっている、今回の統合の件については、常々「市民目線」「市民とともに」の市政を貫き市政運営に取り組まれている市長の大英断を期待しています。

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コメント

 国療までは確かに出島バイパス使えば1時間かかりませんが、やはり長崎の医療圏で完結できる医療体制の構築必要かと思います。救急救命や周産期だけでなく、脳疾患やがんなどに十分対応できる病院を作らないと10年後の街中の医療も今大変苦労してる野母崎や琴海病院の医師不足は「対岸の火事」ではなくるような状況になるのを心配してます。駅裏なので15年構想には巻きこまれないと思ってますが、ご指摘の交通アクセスの問題はおっしゃる通りだと。課題のひとつです。地域の距離感はそうはいっても2キロぐらいの距離なので県南や県北、離島のこと思った時、まだ恵まれてると思ってくれたらなによりです。ご返事遅くなりましたm(__)m

投稿: まえてつ | 2008年11月27日 (木) 16:43

回答ありがとうございます。


出島道路活用による国療(さらに充実して。《活水女子大学も新設されますし》)利用等、また長崎市の南部地域や(現在の?)中心部の医療確保はどうなりますか?

“駅裏”だと開発15年計画に巻き込まれませんか?
県庁新築移転工事による交通渋滞不安はないのですか?

以上よろしくお願いします。

投稿: “公設”民営化です! | 2008年11月26日 (水) 10:03

 コメントありがとうございます。
 民営ということは「市民病院の民間移譲」を意味するのでしょうか?
 自治体として救急救命や周産期(低体重)、高度医療などの民間では不採算部門等、公的にやらなければいけない部分があると思いますが、民営化ということになれば、市民の「それでいい」という意思確認が必要かと思います。しかし、住民の生命を守るのが行政の最大の使命ということ考えれば、44万そこそこの自治体としては公的にきちんと取り組むという姿勢は求められると私は思っています。
 ご指摘の県立病院つくれば、は確かに今回の提案で同僚からも「そんなに言うなら県立病院をつくれば」という意見はあります。しかし、これもまた、お互い財源もきびしいなかで協力しあう(げんに今でも大学や大村の国療にたよっているのですから)ことがベターだと思います。特に医師不足も深刻ですから。
 コメントにしっかり応えている内容になっていないと思いますので「まえてつ、もっとしっかりレスを!」ということであれば私の個人のメールアドレスにご意見お聞かせください。それにしても、市長の「検討します」はびっくりなのですね?皆さんやはりそう感じておられるのでしょうか?いずれにしてもこの件に関してはもっと市民の方に情報発信をして議論すべきことと思っています。

投稿: まえてつ | 2008年11月24日 (月) 08:52

毎年、10億円以上も“一般会計持ち出し負担”があるのでしたら、適正規模で市民サービスをするであろう「民営」に市民病院は出来ないのでしょうか?


そうなれば、休日一般外来診療をするような運営も可能になるのではないかとも思いますが!?


“離島を含めた県民診療負担”は「長崎県」が日赤・長崎大学とともに責任を持って対応していただくわけにはいかないのでしょうか?
→県立病院を作ればよい!

「長崎市」の財政は病院経営が出来るほど余裕があるのでしょうか?

投稿: 市長の“検討します”にビックリ!? | 2008年11月23日 (日) 13:38

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