病院統合やバイオラボについてもっとブログで内容伝えるべきだというお声を頂きました。ごもっともです。伝えていたつもりですが系統的、客観的な部分はどうだったかというと確かに不十分であったと思います。そこでそれぞれ問題点や議論のポイント含めまずは概略をお知らせいたします。
市民病院と原爆病院の統合について
長い時間かけて新市立病院の建て替えは審議をされてきて、平成19年3月にやっと大学や県、医師会等関係者でつくる審議会で新市立病院の機能、規模がまとめられました。内容は高機能病院(脳疾患、がん、救命救急、周産期)を目指し、場所は現在地、病床は450床。審議会の答申を受け市も全体の計画をつくり用地買収に入ったところです。隣接の生命保険会社のビル・銀行の体育館も買い取り、既に体育館については現在解体中です。
ところが昨年春に長崎大学医学部より唐突に市民病院と原爆病院の統合が提案されました。提案となった大きな理由は全国的現象でもある医師不足。これは研修医制度が変わったことに起因しているといわれていますが、ここ1、2年で長崎県でも急速に医師不足が深刻となり、県内の公立病院からの医師の引き上げが始まりした。この状況のなかで大学の提案に県が賛同し、県からも市に対し同趣旨の提案となったわけです。
これに対し長崎市は当初、行政側も市議会も「何をいまさら」という雰囲気が大勢を占めるなか(これは現在も同じ)田上市長は「ベクトルが同じなら何を取り入れることができるのか検討する」と言明し、担当部署に検討を指示しています。その検討結果、秋口に「現計画で進む」と態度を表明。この判断に対し知事も「長崎市が決めることだから自分たちはどうこう言える立場ではない」と言われこれでジエンドのはずでした…
しかし、昨年11月に改めて知事より「このチャンスを逃がすともう統合検討の機会はない。再度統合を検討してほしい。」と申し入れがありました。それに対し、市長は来月行われる2月議会までの結論をだすと回答しました。
ポイントは県からの提案は①統合すること、②場所は駅裏であること、③運営は指定管理者制度にし日赤にまかせること、のいわゆる3点セットが絶対条件で、それで統合で進むなら県としては財政的にも応分の負担をするというもの。これに対し市はフラットな立場で検討できるようにと、今まで病院局にまかせていた検討を企画部でPT(プロジェクトチーム)をつくり検討を始めました。PTに与えられたミッション(使命)は、市長が最終的に政策判断する際の参考となる県市の比較資料をつくることです。また市長は検討を指示する一方、病院局には、県から「市の現計画は十分な高機能病院としては不十分である」と指摘を受けていることもあり、現計画のグレードアップ案を作成するよう指示をだしています。
以上がこれまでの病院統合の経過であり、それに対し市議会は「市議会としても大変重要な問題」ということでPTの検討経過の報告を随時受け、また関係者(大学、県市医師会、県)の意見を聞き、質疑を行いながら、議会としても統合に対し方向性をだそうとしているものです。私の考えについてはこれまでも述べた通りですが、審議もいよいよ山場、明日は県の医師会長に参考人として出席してもらい質疑を行います。その後は県からも同様に実施予定です。また病院局で作成されたグレードアップ案も近々だされてくるものと思われます。限られた時間のなか、市民県民のためどう結論づけたらいいのか、誤りなきベストの決断が求められています。