豚さんの話
休み明け、朝っぱらからなんですが、豚の下痢症(PED)が止まりません。先週も島原半島で発生。
鳥インフルエンザと違い殺傷処分をするものでなく、人間と一緒で病気が治れば健康体(健康豚)なわけで出荷できるのですが、もちろん完全に治るまでは出荷を停止します。現在2千頭近くの子豚が死んでいます(但しこの数字は今回の下痢症だけが要因ではありません)
先の所管委員会の報告でも議員からは「原因の徹底究明」と言う声が挙がっていましたが、とにかくできることは菌の移動をさせないこと(交る機会をもたないこと)と、徹底した除菌に努めることしかないわけですが、本県は他県に先駆けた発症からの対応と早期の出荷再開までの道筋をきちんとマニュアル化し取り組んでいます。それでも発生する…根気強く対応するしかありません。
そうしたなかで、生産者農家の保護もですが流通関係でも影響がでていて、供給不足による品不足で、加工業の仕入れ等においては、2割~3割の価格のアップがでてきているとのこと。子豚の成長は約6ケ月なので、今子豚がそのような状況であれば半年後は確実に豚肉の値段は上がるだろうとのこと。現在の仕入れ値上昇も商品価格に本来転嫁せねばだが、消費税アップもあり転嫁できないとのことで、行政支援できないかとの相談を受けました。
早速担当部署にかけあいましたが、答えは難しく、流通の問題は現況そうなっていることがあったとしても、それはむしろアメリカからの輸入減の影響であろうこと(アメリカでも下痢症が発生し何百万頭という豚が死んでます)TPPにも関連しますが安い豚肉の輸入は極力抑えたいとの意向もあり、輸入量を増やしてくれとは言えない状況であります。
ならばどうすれば…流通市場の価格形成に行政が関与するということは望ましくないのであれば国も動かず、本県もとにかく安定的な出荷体制の確立にしっかり取り組む以外ないようです。この案件だけみても知事がこれから取り組むという三次産業支援、やはり難しそうです。
連休の合間、暦通り3日間普通に仕事してます。
PS 気になる記事が↓
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140430-00036540-toyo-bus_all