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2018年11月29日 (木)

優生学を学ぶ

   遅まきながら一昨日医療関係者の勉強会に出席させて頂き「優生学」を学びました。

   優生学とは、人工妊娠中絶、去勢や断種手術、禁欲や避妊、優生学的知識の普及・啓蒙活動、遺伝子操作等によって、子孫の質を低下させる恐れのある遺伝的条件の除去を目指す消極的優生学と、結婚や生殖に関する統制や優生学的知識の普及・啓蒙活動、あるいは生殖細胞や受精卵の遺伝子への直接的・技術的な介入によって、子孫の質を向上させる遺伝的条件を作り出そうとする積極的優生学に大別されます。

   この思想はダーウィンの進化論に始まり20世紀初頭のゴルトンらによる英国での優生教育教会設立により広がっていき、医学・遺伝学・衛生学にとどまらず社会学、心理学、社会政策、人口政策の分野でも盛んに議論され、日本では1940年に国民優生法、1948年の優生保護法の成立に関連し、1996年に母体保護法が成立するまで強制的不妊手術が行われています。(最終例は1992年、本県では旧優生保護法により強制不妊手術は51例が確認されています)

   知らなかったとはいえ戦後にこのようなことが続いていたとは驚きでありショックを受けました。ただこれが当時の間違った行いであったということで終わらせるのではなく(実際に私達の周囲での結婚では積極的優生学ともとれる結婚への意識はみられるわけで)、今後の人類の未来のなかでこのような歴史があったことを記憶しておかねばならないと思います。国会では与党ワーキングチームが2019年の通常国会に議員立法で救済法案の提出を目指しています。

   さて、昨日は仕事しつつの後援会パンフレット用&選挙本番ポスター用の写真撮りを。完全に出遅れています。毎回のことであるのですが…仕事との両立きばります。

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コメント

配偶者獲得競争の場面では、知能が高い、運動能力が高い、体が大きくて相手を圧倒できるといった優生学的に優秀とされる個体が有利なのですが、生物種全体の繁殖を俯瞰的に眺めてみると、優生学的に優秀とされる個体は、エネルギー消費が多く、配偶者獲得競争に勝てるだけの形質を獲得するのにコストがかかるため、配偶者獲得競争の場面に至るまでの生存率が案外低いことが次第に分かってきました。つまり、生物種の子孫を残すという点で優生学的に優秀とされる個体の繁殖法はハイリスク・ハイリターンなのです。そして、優生学的にはほどほどの個体は配偶者獲得競争では勝ちにくく、大きな成功を得にくいですが、その代わりエネルギー消費やコストが低めなので生き残りやすく、ローリスク・ローリターンな繁殖法と言えます。そして、環境が変化したときには交雑できる個体がなるべく多様であった方が生物種としての生存率が高まりますが、これが優生学の個体選別思想と対立します。

投稿: pp | 2018年11月30日 (金) 07:20

優生学が誤りであると証明されたわけではないですが(そもそも証明不可能)、生物学ではそれぞれの生物の優劣を定義できないこと、生物の進化について研究が進み、多様な形質を生み出すことが進化に有利である「生物多様性」の効用が理解され受け入れらてたという現状があります。一方で、一定の形質を持つものばかりを優秀なものとして選別しようとする「優生学」は、これと対立する概念であるために廃れてゆきました。

投稿: pp | 2018年11月30日 (金) 07:18

>やはり... >やはり... >例えば天皇家

思考回路や如何に?

投稿: 解説不十分。根拠も引用も不明。 | 2018年11月29日 (木) 23:28

やはり、生物学的に生物間の優劣を決めることはできないのです。したがって、一面的な観点で生物に対して優劣を決めて選別しようとする優生学の思想に価値がなくなってきたといえます。

一面的な観点で生物に対して優劣を決めて選別
やはり、一面的な観点ではなく多面的観点で人間を評価すべきなんでしょう。
例えば、天皇家のみの子孫で日本をつくれば、最高の日本になるであろうと考えるのは間違いなんでしょう。

人間の優劣とは? 考えさせられます。

投稿: pp | 2018年11月29日 (木) 15:51

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